長期間使っているうちに、書いた文字が消えにくくなったり、筆記面が黒ずんでくることがあります。印刷したホワイトボードが汚れたり、消えなくなる原因は、主に次の3つです。
もっとも多いのは、間違った使い方をしているケースです。書き間違いの場合など、書いてすぐに消すこともあるでしょう。ホワイトボードに書いた文字は乾くまでに10秒から20秒かかります。インクが渇いていない状態で消してしまうと、筆記面に汚れが残ってしまうため注意が必要です。また書きっぱなしも、汚れが残る原因となります。1日の終わりには、ホワイトボードを消すことを習慣にしましょう。
使用するペンやイレーザーの劣化も、消しにくくなる原因のひとつです。印刷したホワイトボードを快適に長く使うためには、ペンやイレーザーの定期的な交換を心がけることが大切です。
スチールタイプ、ホーロータイプはいずれも表面にコーティングが施されています。コーティングに傷が入り、筆記面がデコボコの状態になると、消えにくくなります。筆記面の劣化が激しい場合には、再生や買い替えが必要です。
普段のお手入れのコツ
ホワイトボードの汚れは水溶性であることが多いです。筆記面の汚れが目立ち始めたら、きれいな雑巾で水拭きをしましょう。水拭きした後は、乾いた布で水分を拭き取ります。
たばこのヤニや手油など、水拭きで落とすのが難しい汚れは、エタノールを使って拭き取ります。エタノールは薬局やドラッグストアで購入できます。油汚れを落とすときには、中性洗剤を使うことが多いですが、ホワイトボードの掃除に使うのはやめましょう。中性洗剤に含まれる界面活性剤にはインクとなじむ性質があり、筆記面に残るとインクとなじんで落ちにくくなるためです。界面活性剤は二度拭き、三度拭きしても落とし切ることはできません。ホワイトボードの掃除には、中性洗剤は厳禁だと覚えておきましょう。
消えにくくなったときの再生方法
水拭きで思うように汚れが落ちない場合には、市販のクリーナーを使う方法もあります。市販のクリーナーの中には界面活性剤を使ったものもあるので注意が必要です。
クリーナーを筆記面に吹き付けると、残っていたインクが浮き上がってくるので、インクが剥離したタイミングで拭き取ります。コーティングを傷つけないように柔らかい布やティッシュを使うようにしましょう。
掃除で思うようにきれいにならなかったときは、ホワイトボード表面の劣化が考えられます。その場合、市販のコーティング剤を使って補修すれば、再生できる可能性があります。買い替えを検討する前にトライしてみるのもよいでしょう。